報道によれば
熊本市の熊本赤十字病院に搬入された自殺者が
クロルピクリンを飲んでいたために
病院内で有毒ガスが発生し医師や看護師などが不調を訴えるという
事件が起きたそうだ.

クロルピクリン
「消防法」および「毒物及び劇物取締法」(毒劇物取締法)で規制されています.

「消防法」では,
2立方メートル以上の80%製剤(クロルピクリン及びクロルピクリンを含有する製剤
「劇物」に指定されています.

クロルピクリンに関しては
過去の毒物劇物取扱者試験(毒劇物取扱者者試験)でも
以下のように出題されているので
受験予定の人は,
その特徴,性状,利用法,処分方法,解毒対処法などを
理解しておく必要がある

と思います.



問XX
 次のうち、毒物劇物営業者が、その交付を受ける者の氏名及び住所を確認した後でなければ交付してはならないものを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

 1 クロルピクリン
 2 ナトリウム
 3 クロロホルム
 4 アジ化ナトリウム




問XX 
法律の規定に照らし、政令で定める届出の必要な業務上取扱者の事業に該当するものの正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

 ア.パラチオンたる特定毒物を用いて、学術研究を行う事業者
 イ.無機シアン化合物たる毒物を用いて、金属熱処理を行う事業者
 ウ.最大積載量が5,000kg以上の自動車に固定された容器を用いて、クロルピクリンの運送を行う事業者
 エ.無機シアン化合物たる毒物を用いて、しろありの防除を行う事業者

 1  ア、エ
 2  ア、ウ
 3  イ、ウ
 4  イ、エ




問題XX 次の薬物の廃棄方法として、廃棄の基準に定められた最も適当なものを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

薬物名 廃棄方法
クロルピクリン 問49
酸化カドミウム 問50
フェノール 問51
四アルキル鉛 問52

1 セメントを用いて固化し、溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。

2 木粉(おが屑)等に混ぜて焼却炉で焼却する。

3 多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させた後、消石灰、ソーダ灰等を加えて処理し、沈殿ろ過し更にセメントを加えて固化し、溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。

4 少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中で、攪拌し分解させた後、多量の水で希釈して処理する。




問XX 次の物質とその性状の組み合わせで正しいものはどれか。           

 1 硫酸第二銅- 爆発性
 2 クロルピクリン- 引火性
 3 塩素酸ナトリウム- 潮解性
 4 塩化亜鉛- 風解性




問XX 次のa~cのクロルピクリンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。

 a.常温・常圧では、引火性がある。
 b.吸入すると、体内組織に吸収され、各器官に障害をあたえる。
 c.農薬としては、土壌燻蒸に使われる。



毒物劇物取扱の手引
毒物劇物取扱の手引


本試験型毒物劇物取扱者試験問題集
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