今日の各種報道によれば
中国で製造された冷凍食品を食べた人たちが
各地で入院や重体になっているそうだ.

警察は輸入販売元であるJT(日本たばこ産業)の子会社である
JTフーズ(ジェイティフーズ)に対して
毒物中毒事件として業務上過失傷害や食品衛生法違反などを視野に
捜査を開始したらしい.

問題となっている冷凍食品には
中国で殺虫剤として使用されてる
毒性の強い有機リン系の「メタミドホス」
が含まれていたことが明らかになっている.
この「メタミドホス」は日本国内では
殺虫剤としては使用されていない.

一般毒物劇物取扱者である僕でも
「メタミドホス」の詳しい特性は知りませんでした.


いずれにしても


このような毒物が食品に含まれて
知らず知らずのうちに我々の口に入るというが問題ですね.

今回問題の冷凍毒物入り餃子を作った工場からは
JTフーズのみならず
加ト吉
日本ハム
味の素
などにも出荷されていたらしい.
これらの会社は,
味の素を除けばこれまでにも色々と問題を起こしてきたような気がする.
加ト吉は,昨年のミートホープによる挽肉偽装に一役買っていた
日本ハムも数年前に問題を起こしていた
まぁ,いつもの食品偽装関係の会社が揃ったと言うことだろうか.


コストパフォーマンスが求められる現代ではあるけれど
安全を無視する行為は食品会社にとって致命的である
ということをこれらの会社は理解しているのだろうか?
目先の利益だけを追求する姿勢がこれらの会社風土として強いために
繰り返し食品の安全に関わる問題を引き起こすのではないだろうか?
特に,JTフーズや加ト吉の商品は中国製品でなくても
今後は買いたくないと強く思わざるを得ない.

さらに

今回の事件で考えさせられるのは
生協(COOP)のオリジナル製品も該当すると言うことだ.

生協(COOP)といえば
必ずしも安くはないけれど
安全は確保されている
と言う印象が強いのだけれど
これもまた幻だったのだろうか?
たしかに
ミートホープの事件でも
加ト吉がらみで
生協(COOP)にもかなりの商品が納入されていたように
記憶している.

結局のところ

自己防衛しかないのだろうが
生鮮野菜はもちろんのこと
口にする物に関しては中国製品を
避けるというのが賢明な気がするが
僕のように
外食が多い場合には
知らないうちに口にする機会が多いだけに
海外でもはやっているチャイナ・フリーで
安全な食品を提供するレストランなどを
うまく探す必要がありそうですね.

今回の時間に関連した各社は
該当する冷凍食品を回収しているそうです.
もし自宅に有れば
速やかに返品処理する必要がありそうです.
JTフーズの「お弁当大好き!」シリーズなんて
食べたら「お弁当大嫌い!」どころか
死んじゃうかも知れませんからねぇ...



毒と薬研究会, 山崎 幹夫
面白いほどよくわかる毒と薬―天然毒、化学合成毒、細菌毒から創薬の歴史まで、毒と薬のすべてがわかる! (学校で教えない教科書)
田中 真知
へんな毒すごい毒 (知りたい★サイエンス)

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